【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
灰野くんに聞きたいこと
◇
「本当に今日10時間勉強したんだよ?やばくない?」
彗とリホちゃんの会話を聞きながら、あたしはドキドキと胸を鳴らす。
今日の自習を終えた今、あたしたちは灰野くんの部屋に向かっている。
ーー503号室。
そうナギちゃんからLINEがきて、部屋の前に立った。
ドキドキ、ドキドキ、コンコン。
彗、迷いなくノックしちゃうんだ……。
「ちょっと待ってー、今灰野が全裸だからー」
え?!
「なわけねえだろ!死ね」
がちゃんと鍵を回す重たい音がした後、開かれたドアからナギちゃんが顔を出した。
「ごめん散らかってるから今荷物まとめるわー」