【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

灰野くんに聞きたいこと





「本当に今日10時間勉強したんだよ?やばくない?」


彗とリホちゃんの会話を聞きながら、あたしはドキドキと胸を鳴らす。


今日の自習を終えた今、あたしたちは灰野くんの部屋に向かっている。


ーー503号室。

そうナギちゃんからLINEがきて、部屋の前に立った。


ドキドキ、ドキドキ、コンコン。

彗、迷いなくノックしちゃうんだ……。



「ちょっと待ってー、今灰野が全裸だからー」


え?!


「なわけねえだろ!死ね」


がちゃんと鍵を回す重たい音がした後、開かれたドアからナギちゃんが顔を出した。


「ごめん散らかってるから今荷物まとめるわー」

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