【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
どうしよう。

あたしは一位で、最後にジョーカーを残したのは灰野くんだ。


山本君はにやにや笑いながらあたしに言う。


「好きなお願いしちゃってー!」


灰野くんにお願い事だよ?
こんなご褒美って、この世にあるんだ。


どうしよう。


手に触りたい。あ、やっぱり腕。やっぱり頬。やっぱり……。


ええっと。
欲が溢れてまとまらないよ……。



もう一度、ハグされたい。あの時みたいに、おっかなびっくりの優しい腕に包まれたい。


それか、失敗しちゃったキスのリベンジ……。


あー、違うってば。
何かんがえてるんだろう、あたし。


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