月夜に花が咲く頃に
・・・・・・まあ、私にはもう関係ないか。
「おい、雫?急にだんまりしちゃってどうしたんだよ?」
「んー?なんでもないよ」
今の自分の頭の中を、探られたくなくて、見られたくなくて。
精一杯、光に向かって笑ってみせた。
「?変な奴だな」
「あんたに言われたくないけどね」
光とあーだこーだと言い合いを始めていると、突然目の前の道を塞がれた。
正確には、大量のバイクによって立ち止まらざるをえなかったんだけど。
光の表情が変わる。
大量のバイクの先頭にいる男が、メットを外した。
「お前らが暁、で合ってるよな?」
「だったらなんだよ」
光が目の前の男と睨み合う。
いつの間にか私は光の後ろにいて、周りの子達も私を囲うように立ってる。
毎回毎回、この男達は何かある度いつも私を守るような配置で立つ。
そりゃあもう、SPですか、っていうくらいに。
暁の奴らとは何回か手合わせしてるし、それで負けたことなんか一度だってない。
おかげで紅雅達三人以外の全員から姐さん、と呼ばれるようになったくらいだ。
そのくせこういうときは絶対前には出してくれない。
暁の奴らって、意外と紳士?
その優しさはほんとに嬉しいけど、守られる感じは慣れてなくてなんだか落ち着かない。
「おい、雫?急にだんまりしちゃってどうしたんだよ?」
「んー?なんでもないよ」
今の自分の頭の中を、探られたくなくて、見られたくなくて。
精一杯、光に向かって笑ってみせた。
「?変な奴だな」
「あんたに言われたくないけどね」
光とあーだこーだと言い合いを始めていると、突然目の前の道を塞がれた。
正確には、大量のバイクによって立ち止まらざるをえなかったんだけど。
光の表情が変わる。
大量のバイクの先頭にいる男が、メットを外した。
「お前らが暁、で合ってるよな?」
「だったらなんだよ」
光が目の前の男と睨み合う。
いつの間にか私は光の後ろにいて、周りの子達も私を囲うように立ってる。
毎回毎回、この男達は何かある度いつも私を守るような配置で立つ。
そりゃあもう、SPですか、っていうくらいに。
暁の奴らとは何回か手合わせしてるし、それで負けたことなんか一度だってない。
おかげで紅雅達三人以外の全員から姐さん、と呼ばれるようになったくらいだ。
そのくせこういうときは絶対前には出してくれない。
暁の奴らって、意外と紳士?
その優しさはほんとに嬉しいけど、守られる感じは慣れてなくてなんだか落ち着かない。