月夜に花が咲く頃に
「ひ、かる?」
「キスマーク」
こいつは何を言ってるんだ・・・・・・?
って、キスマーク!?
「なっ、そんなのあるわけ、」
そう言いかけて、ふと紅雅から治療(?)されたあの夜のことを思い出す。
あの時、首に感じた痛みを思い出して、かあっ、と顔が熱くなった。
「もしかして、紅雅?」
もしかしなくても、紅雅です。
なんて言えるわけなくて、代わりに私の肩が跳ね上がる。
光がそれを見逃すはずがなくて、やっぱりな、と呟いて大きくため息をついた。
キスマークなんて、ついてたんだ。
てことは、あの時からずっと?
気づかないまま、過ごしてた私って・・・・・・。
うわあ、恥ずかしすぎる。
そもそも、紅雅が悪いんだ。
何かある度に何かしてくるんだもん。
ていうか、こういうことって普通恋人同士がやるものでしょ?
何であいつは私なんかにそんなこと・・・・・・。
いや、私だけにやってるわけじゃないのかも。
え、つまり紅雅もチャラ男!?
「おい」
私の思考を遮るように、光が私の頬をつまむ。
「何百面相してんだよ」
「え、そんな顔してた?」
いつの間にか顔に出てたみたいだ。
「ったく、そんなに紅雅のことばっか考えんなよ。腹立つ」
光はそう言って、私の胸元に顔を埋めた。
「なあっ!?ちょっと何やって、いっ」
チクリ、と感じた覚えのある痛み。
光は顔を離すと、べ、と舌を出した。
胸元を見ると、右胸に赤くて丸い跡が小さくついていて。
こ、こいつ・・・・・・!
私の左手が、光の頬を思いっきりぶった。
「いってええええ!」
「キスマーク」
こいつは何を言ってるんだ・・・・・・?
って、キスマーク!?
「なっ、そんなのあるわけ、」
そう言いかけて、ふと紅雅から治療(?)されたあの夜のことを思い出す。
あの時、首に感じた痛みを思い出して、かあっ、と顔が熱くなった。
「もしかして、紅雅?」
もしかしなくても、紅雅です。
なんて言えるわけなくて、代わりに私の肩が跳ね上がる。
光がそれを見逃すはずがなくて、やっぱりな、と呟いて大きくため息をついた。
キスマークなんて、ついてたんだ。
てことは、あの時からずっと?
気づかないまま、過ごしてた私って・・・・・・。
うわあ、恥ずかしすぎる。
そもそも、紅雅が悪いんだ。
何かある度に何かしてくるんだもん。
ていうか、こういうことって普通恋人同士がやるものでしょ?
何であいつは私なんかにそんなこと・・・・・・。
いや、私だけにやってるわけじゃないのかも。
え、つまり紅雅もチャラ男!?
「おい」
私の思考を遮るように、光が私の頬をつまむ。
「何百面相してんだよ」
「え、そんな顔してた?」
いつの間にか顔に出てたみたいだ。
「ったく、そんなに紅雅のことばっか考えんなよ。腹立つ」
光はそう言って、私の胸元に顔を埋めた。
「なあっ!?ちょっと何やって、いっ」
チクリ、と感じた覚えのある痛み。
光は顔を離すと、べ、と舌を出した。
胸元を見ると、右胸に赤くて丸い跡が小さくついていて。
こ、こいつ・・・・・・!
私の左手が、光の頬を思いっきりぶった。
「いってええええ!」