月夜に花が咲く頃に
――――・・・・・・俺が浩さんと会ったのは、中学に上がってすぐの頃だった。
適当な奴らとつるんで、喧嘩したくなったら適当に暴れて。
そんな退屈な毎日が淡々と過ぎていた。
「紅雅ー。今日はどうするよ。また街で暴れるかー?」
「オヤジ狩りってのもありじゃね?金手に入るしさー」
「・・・・・・なんでもいい」
俺らはその日も街に出て、ぶらぶらと歩いていた。
「・・・・・・お。あそこに男子高校生発見ー」
「は?高校生に手え出すのかよ?」
「俺らなら高校生でも勝てるっしょ。最近俺ら最強中学生とかって有名らしいぜ」
「まじ?俺ら有名人じゃーん」
今思えば本当にあの頃の俺らは幼稚で馬鹿で、自分たちが最強だなんて、思い上がってた。
でも、そんな馬鹿な考えは、一瞬で恥へと変わった。
「なっ、なんだこいつ、強すぎんだろ!」
「訳分かんねえ・・・・・・、ばけもんかよ、」
「っ・・・・・・」
俺たちが喧嘩をふっかけたのは、浩さんで。
ものの数分で、浩さん一人にぼこぼこにやられたんだ。
「くそっ、おい、行くぞ!」
「あ、ああ・・・・・・」
その時つるんでた奴らは、いつの間にかいなくなっていた。
俺一人だけ、動くことが出来ずにぼーっと目の前に立つ男を見ていた。
適当な奴らとつるんで、喧嘩したくなったら適当に暴れて。
そんな退屈な毎日が淡々と過ぎていた。
「紅雅ー。今日はどうするよ。また街で暴れるかー?」
「オヤジ狩りってのもありじゃね?金手に入るしさー」
「・・・・・・なんでもいい」
俺らはその日も街に出て、ぶらぶらと歩いていた。
「・・・・・・お。あそこに男子高校生発見ー」
「は?高校生に手え出すのかよ?」
「俺らなら高校生でも勝てるっしょ。最近俺ら最強中学生とかって有名らしいぜ」
「まじ?俺ら有名人じゃーん」
今思えば本当にあの頃の俺らは幼稚で馬鹿で、自分たちが最強だなんて、思い上がってた。
でも、そんな馬鹿な考えは、一瞬で恥へと変わった。
「なっ、なんだこいつ、強すぎんだろ!」
「訳分かんねえ・・・・・・、ばけもんかよ、」
「っ・・・・・・」
俺たちが喧嘩をふっかけたのは、浩さんで。
ものの数分で、浩さん一人にぼこぼこにやられたんだ。
「くそっ、おい、行くぞ!」
「あ、ああ・・・・・・」
その時つるんでた奴らは、いつの間にかいなくなっていた。
俺一人だけ、動くことが出来ずにぼーっと目の前に立つ男を見ていた。