月夜に花が咲く頃に
8.頼ること
壱
――――それからしばらくして、ヒロ兄の葬式も終わり、再び平和な日常が訪れ始めた。
私は正式に暁の一員となり、紅雅達とまた一緒に過ごすように。
翼は今までよりも暁の人と私の距離が近い!とか言って怒ってたけど、事情を説明したら渋々納得してくれた。
翼に今までのことを言おうかどうかはすごく迷ったけど。
翼を危険な目に遭わせるかも知れない。
何よりも、嫌われたっておかしくない。
でも、翼とも、これからずっと一緒にいたいと思ったから。
偽りなしで、向き合いたいって思ったから。
まあ、もちろん、めちゃくちゃに怒られましたけども。
でも、翼はやっぱり、どこまでも翼だった。
「急にそんな色々言われたって分かんないわよ馬鹿!雫のアホ!キャパオーバーよ!」
「ご、ごめん、本当に」
「っ~、でも、悔しいけど、・・・・・・こうやって雫が話してくれるの、ずっと待ってた」
「翼・・・・・・」
「責任、とってよね。私だって、雫とずっと一緒にいたいんだから!これから先、また一人で抱え込んだりなんかしたら、許さない!許さないん、だからっ、」
絶交されたって、おかしくなかった。
そう、思ってた。
でもどうやら私は、酷い思い違いをしていたようだ。
自分の考えが、いかに狭くて窮屈なものだったのかを思い知らされた。
私はどうやら、相当恵まれているらしい。
私は正式に暁の一員となり、紅雅達とまた一緒に過ごすように。
翼は今までよりも暁の人と私の距離が近い!とか言って怒ってたけど、事情を説明したら渋々納得してくれた。
翼に今までのことを言おうかどうかはすごく迷ったけど。
翼を危険な目に遭わせるかも知れない。
何よりも、嫌われたっておかしくない。
でも、翼とも、これからずっと一緒にいたいと思ったから。
偽りなしで、向き合いたいって思ったから。
まあ、もちろん、めちゃくちゃに怒られましたけども。
でも、翼はやっぱり、どこまでも翼だった。
「急にそんな色々言われたって分かんないわよ馬鹿!雫のアホ!キャパオーバーよ!」
「ご、ごめん、本当に」
「っ~、でも、悔しいけど、・・・・・・こうやって雫が話してくれるの、ずっと待ってた」
「翼・・・・・・」
「責任、とってよね。私だって、雫とずっと一緒にいたいんだから!これから先、また一人で抱え込んだりなんかしたら、許さない!許さないん、だからっ、」
絶交されたって、おかしくなかった。
そう、思ってた。
でもどうやら私は、酷い思い違いをしていたようだ。
自分の考えが、いかに狭くて窮屈なものだったのかを思い知らされた。
私はどうやら、相当恵まれているらしい。