月夜に花が咲く頃に
楓としみじみと話していると、紅雅が急に私のお腹に手を回して引き寄せた。
「わっ、ちょっと、急に何」
「お前、俺の話途中だったこと忘れてんだろ」
・・・・・・あ!
そ、そういえば・・・・・・。
話の途中で、香奈恵さんから電話が来ちゃったんだっけ。
「だ、だからってこんな体勢になる必要ないでしょ!」
「あ?こうでもしねえとお前逃げんだろ」
「に、逃げないから!」
「俺、お邪魔みたいだから自分の部屋戻るねー」
ああ!お願い楓、行かないで!
楓がいなくなって二人っきりになっちゃったらほんとに逃げれないよ!
・・・・・・なんて、紅雅の前で言える度胸が私にあるはずもなく。
楓はひらひらと手を振ってドアの向こうへ行ってしまった。
「さて、もう逃げられねえな?」
「っ~~~、わ、分かったてば・・・・・・。ほんとに逃げないから、もう離して・・・・・・」
必死で抵抗するけど紅雅は離してくれない。
それどころかもっと顔を近づけてくる。
余裕そうな笑みにむかついて、思いっきり睨んでやったけど、まるで効果なしだ。
「顔、真っ赤」
「わっ、ちょっと、急に何」
「お前、俺の話途中だったこと忘れてんだろ」
・・・・・・あ!
そ、そういえば・・・・・・。
話の途中で、香奈恵さんから電話が来ちゃったんだっけ。
「だ、だからってこんな体勢になる必要ないでしょ!」
「あ?こうでもしねえとお前逃げんだろ」
「に、逃げないから!」
「俺、お邪魔みたいだから自分の部屋戻るねー」
ああ!お願い楓、行かないで!
楓がいなくなって二人っきりになっちゃったらほんとに逃げれないよ!
・・・・・・なんて、紅雅の前で言える度胸が私にあるはずもなく。
楓はひらひらと手を振ってドアの向こうへ行ってしまった。
「さて、もう逃げられねえな?」
「っ~~~、わ、分かったてば・・・・・・。ほんとに逃げないから、もう離して・・・・・・」
必死で抵抗するけど紅雅は離してくれない。
それどころかもっと顔を近づけてくる。
余裕そうな笑みにむかついて、思いっきり睨んでやったけど、まるで効果なしだ。
「顔、真っ赤」