月夜に花が咲く頃に
参
なんか、あったかい。
このままずっと包まれていたいような、不思議な感覚。
離れがたくて、何かに抱きつく。
ん?でも意外と硬い・・・・・・。
でもあったかいなあ。
もう少し、このままで・・・・・・。
「朝からずいぶん積極的だな」
不意に頭上から聞こえたフェロモン全開の低い声に、ん?と目を開ける。
上を見上げれば、不敵に笑う鬼神と目が合って。
その時にようやく自分の今の状況を理解した。
「っ!」
すぐに離れようとするけど、背中に回ってる鬼神の腕がそれを許さない。
「ちょっと、離してよ」
「お前から抱きついてきたんだろ」
「それは!寝ぼけてたの!」
誤解だと訴えても、この男が聞いてくれるはずもなく。
髪に顔を埋めたり、首の後ろあたりをくすぐったりしてくる。
私は犬じゃないんだぞ。
でも、その仕草全部が優しくて。
なかなか居心地がいいから、離れるに離れられない。
魔性の男だ。
「傷、痛くねえか」
ほら。こんな心配してくるあたりも。
「・・・・・・ん」
ずるいよなあほんと。
・・・・・・って、何やってんだ私は!
慌てて鬼神の腕をどけて、起き上がる。
いや昨日は疲れてそのまま寝ちゃったけど。
このままずっと包まれていたいような、不思議な感覚。
離れがたくて、何かに抱きつく。
ん?でも意外と硬い・・・・・・。
でもあったかいなあ。
もう少し、このままで・・・・・・。
「朝からずいぶん積極的だな」
不意に頭上から聞こえたフェロモン全開の低い声に、ん?と目を開ける。
上を見上げれば、不敵に笑う鬼神と目が合って。
その時にようやく自分の今の状況を理解した。
「っ!」
すぐに離れようとするけど、背中に回ってる鬼神の腕がそれを許さない。
「ちょっと、離してよ」
「お前から抱きついてきたんだろ」
「それは!寝ぼけてたの!」
誤解だと訴えても、この男が聞いてくれるはずもなく。
髪に顔を埋めたり、首の後ろあたりをくすぐったりしてくる。
私は犬じゃないんだぞ。
でも、その仕草全部が優しくて。
なかなか居心地がいいから、離れるに離れられない。
魔性の男だ。
「傷、痛くねえか」
ほら。こんな心配してくるあたりも。
「・・・・・・ん」
ずるいよなあほんと。
・・・・・・って、何やってんだ私は!
慌てて鬼神の腕をどけて、起き上がる。
いや昨日は疲れてそのまま寝ちゃったけど。