月夜に花が咲く頃に
肆
「あれ、京極さん?そんなに慌ててどうしたの?」
廊下の途中で奥山と会って、足を止める。
「お、奥山、明原、見なかった?」
息を切らしながら話すと、奥山はただ事でないと感じ取ったのか、真剣な表情になった。
「見てないけど・・・・・・。光と、何かあった?」
さっきあったことを奥山に説明する。
「そっか。光にその話は、タブーだからね」
奥山も明原の過去のことは知っていたらしい。
少し何かを考えるような仕草をしてから、顔をしかめた。
「とりあえず、暁のみんなにも探すように言ってみる」
「うん。私も探す。明原が行きそうなところとかある?」
「うーん・・・・・・。あいつ、いろんなところをうろちょろしてるからなあ。でも多分、もう学校内にはいないと思う。街で暴れてなきゃいいんだけど・・・・・・」
とりあえず何か分かったら連絡する、ということで、奥山と連絡先を交換して、私は学校を飛び出した。
明原、どこに行ったんだよ。
とにかく、足を止めている時間はない。
赤く染まりだした空を見上げる。
暗くなったら探すのも一苦労だ。
早く、見つけなくちゃ。
廊下の途中で奥山と会って、足を止める。
「お、奥山、明原、見なかった?」
息を切らしながら話すと、奥山はただ事でないと感じ取ったのか、真剣な表情になった。
「見てないけど・・・・・・。光と、何かあった?」
さっきあったことを奥山に説明する。
「そっか。光にその話は、タブーだからね」
奥山も明原の過去のことは知っていたらしい。
少し何かを考えるような仕草をしてから、顔をしかめた。
「とりあえず、暁のみんなにも探すように言ってみる」
「うん。私も探す。明原が行きそうなところとかある?」
「うーん・・・・・・。あいつ、いろんなところをうろちょろしてるからなあ。でも多分、もう学校内にはいないと思う。街で暴れてなきゃいいんだけど・・・・・・」
とりあえず何か分かったら連絡する、ということで、奥山と連絡先を交換して、私は学校を飛び出した。
明原、どこに行ったんだよ。
とにかく、足を止めている時間はない。
赤く染まりだした空を見上げる。
暗くなったら探すのも一苦労だ。
早く、見つけなくちゃ。