部長様に奉仕したい
私と花は興味津々だったけど、広斗は興味なさげだった。

先輩が所属しているバスケ部の後輩が入ることになったらしい。

「その人って、女子ですか⁇男子ですか⁇」
花がすかさず口を開いた。

花はどうやら、イケメン男子が来ることを期待しているらしい。

「男子だよ。男バスの子」
花の目が一瞬輝いたように見えた。

「もう帰っていいですかねーー⁇」
やる気なさそうに広斗が言う。

先輩は広斗の言葉なんて無視して続けた。

「色々と事情があって…」

えっ…なになに。

「あっごめん、そろそろその子がくるはずなんだけど…。
ここで待っててくれない⁇探してくるから‼︎」
先輩は早口にそう言い、教室を出て行った。


いきなり遅刻とか…


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