偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
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「何だか熱っぽいし、怠くて…」


と私は昼休憩を利用して、医務室に足を運んだ。今日の産業医は由夢さんだった。

「喉の炎症はないわね…熱も微熱よ…杏花ちゃん」

「…じゃなんだろう…」

「・・・生理はちゃんと来てる?」

「えっ?生理ですか??そう言えば…遅れてるかな?」

私は小首を傾げて返した。

「もしかして…妊娠??」

―――まさかあのドバイの夜の・・・

「…へぇー…杏花ちゃんもママか…」

「由夢さん…まだ決まったワケじゃないですから…皆には内緒ですよ…」

「…分かってる…」

「女同士の約束ですからね…」

私は強く由夢さんに口止めをした。


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