偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
「どうしたの?塩崎さん」
急に瞼が重くなり、睡魔が襲ってきた。
はっきりと見えていた先輩の顔が凄く霞んで見える。
私は何度も瞬きを繰り返し、必死に睡魔に抗った。
「塩崎さん?気分が悪いようだね・・・部屋で休む?」
段々、先輩の声が遠くなっていく・・・
――――部屋って何?やっぱり、ワインに薬を盛られた??
それが現実なら相当ヤバいじゃない!!
寝るなっ!!杏花
でも、意識が混濁し始めてしまい、何が何だか分からなくなってしまった。