偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
「優しい?人の目があればね。
見えない所では散々苛められました・・・でも、僕にとって鬱陶しかった修人ですが…彼は会社の金に手を付け、自滅しました…」
氷のような冷たい眼差し。
彼の整った顔がその冷淡さを際立たせた。
「えっ?だから…玲人さんが・・・副社長?」
「・・・修人の件は水面下で処分しましたから…公になっていないだけです。此処だけの話にして下さいね。杏花さん」