偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
修人さんと玲人君の宿泊する部屋は我がホテルでは一番グレートの高い部屋。
窓から見える海のロケーションは最高。
今年はどんなコトをして三人で遊ぼうかと考えていたが、今年は修人さんの友達も宿泊の予約を取っていた。


修人さんは友達と合流して、サーフィンしよう海岸に行ってしまった。
修人さんも大学生だし、小学生の私なんかと遊ぶよりも友達と遊ぶ方が楽しいよね。
私は部屋に一人で籠る玲人君を訊ねる。

「兄を訊ねて来たんでしょ?残念ですね。兄は友達と海に出かけましたよ」

「知ってる。玲斗君は遊ばないの?」
玲人君は気難しそうな顔をして本を読んでいた。
見つめる私をブロックするように本で顔を隠したが、私はそれでもしつこく顔を寄せ、ジッと玲人君の顔を見つめた。
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