偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
社長室の手前にある小さな部屋が社長秘書室。
この部屋で第一秘書の逢沢さんと仕事をしていた。
彼は秘書課の室長を兼任するベテラン秘書。
歳は白石会長と同い年で、私から見れば父親のよう。
優しい物腰で、彼の丁寧な指導の下で私も秘書としての仕事を憶えた。
彼の中での私の秘書としての評価は高い。
「塩崎さん、この書類をファリングして」
「あ、はい」
玲人さんの計らいで入社した『順天堂』
私はもっとこれぞ広告業界だと感じられる部署での仕事を希望したが、秘書の仕事も悪くなかった。
「今週末だっけ?ご主人の一時帰国…」
「あ、はい…」
そう、この週末…玲人さんは半年ぶりに日本に帰国する。
この部屋で第一秘書の逢沢さんと仕事をしていた。
彼は秘書課の室長を兼任するベテラン秘書。
歳は白石会長と同い年で、私から見れば父親のよう。
優しい物腰で、彼の丁寧な指導の下で私も秘書としての仕事を憶えた。
彼の中での私の秘書としての評価は高い。
「塩崎さん、この書類をファリングして」
「あ、はい」
玲人さんの計らいで入社した『順天堂』
私はもっとこれぞ広告業界だと感じられる部署での仕事を希望したが、秘書の仕事も悪くなかった。
「今週末だっけ?ご主人の一時帰国…」
「あ、はい…」
そう、この週末…玲人さんは半年ぶりに日本に帰国する。