偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
「修人さんが後継者だと思いますが、彼は左遷されて・・・玲人さんが会社を継ぐんでしょ?自動的に玲人さんが常盤家の・・・」
「…それは…会社の社長の椅子は中東アジア進出に成功しての話。常盤家の当主はまた…別の話です。でも、どちらにしても、貴方には関係のないコト」
「でも・・・正月の挨拶に行きますし…」
去年の常盤家の年始の挨拶は、玲人さんと二人で行った。
その時も、子供はまだかと散々と訊かれ、二人して嫌な思いをした。
今度はその思いを一人で抱くのかと思うと気が重い。
「年始の挨拶は遠慮すると僕の方から父に言いますので…行かなくていいですよ。杏花」
「そう言うワケには…」
「僕がいいと言っているんです…」
玲人さんは強い口調で返した。
「でも・・・」
「そろそろ休憩が終わります…これでお終いです…杏花」
「えぇ~っ!?」
もっと話したいコトが山ほどあるのに、玲人さんの方から早々に切り上げてしまった。
「…それは…会社の社長の椅子は中東アジア進出に成功しての話。常盤家の当主はまた…別の話です。でも、どちらにしても、貴方には関係のないコト」
「でも・・・正月の挨拶に行きますし…」
去年の常盤家の年始の挨拶は、玲人さんと二人で行った。
その時も、子供はまだかと散々と訊かれ、二人して嫌な思いをした。
今度はその思いを一人で抱くのかと思うと気が重い。
「年始の挨拶は遠慮すると僕の方から父に言いますので…行かなくていいですよ。杏花」
「そう言うワケには…」
「僕がいいと言っているんです…」
玲人さんは強い口調で返した。
「でも・・・」
「そろそろ休憩が終わります…これでお終いです…杏花」
「えぇ~っ!?」
もっと話したいコトが山ほどあるのに、玲人さんの方から早々に切り上げてしまった。