キミ、が欲しい





ねぇ、ハル。



いや、桜庭 晴人くん。



出逢った頃のキミはとても臆病でしたね。



こんな私と出逢って、振り回されて



もどかしさやドキドキを一緒に味わってきた。



キミの“初めて”になれて嬉しかったよ。



キミと歩いてきた軌跡、



これからも続く長い道のりを



こうして隣で歩いていきたい。



キミの隣で笑っていたいの。




ざっくり言うとね、キミが欲しい。



この手を掴んでくれるなら



遠慮なく私色に染めてあげる。



あの瞳に射抜かれてキミを知ってキミを好きになって離れられなくなった。



キミを見つけた日から私、



案外上手く笑えてるんだよ。



人生楽しくなったもん。





だってほら………










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