キミ、が欲しい
「なっ…!星那、いつの間に!?」
「え、なになに?続けて?まだ聞いてたいんだけど」
「いや……えっと…その…」
「私が可愛くて…?それから…?」
みるみる真っ赤に染まるゆでタコさん。
いつ見ても飽きない。
可愛くて、つい反応見たさにイジワルしてしまう。
恥ずかしそうにしながらも真っすぐ見るから……私はまだ、この瞳に恋をする。何度でも。
「ずっと一緒に居たいなって……」
「うん、その我がままはきくって言ったじゃん」
「うん……だから…その…」
「だから、なーに?」
「えっと……」
「その先を、聞きたいな」
勢いよく立ち上がったからびっくりして見上げた。
真っ赤なキミは拳ギュッと握って。
「いつかは迎えに行けたらいいなって…!一人前になるのはまだ時間かかるかもだけど、ちゃんと勉強して、大学行って…いい会社就職して、星那を支えていける男になる!だから……待っててもらっていい?」
え、ちょっと待って………
嬉しすぎて脳が追いつかない………
「星那を幸せにできる男になりたい……」
「とりあえず座ろうか」
「え…あ、はい」