キミ、が欲しい



素直に座るキミに微笑む。
優しく髪を撫でてポンポン。




「もう充分、幸せだよ」




「で、でも…っ」




言葉を遮り軽くキス。




「ありがとう、ちゃんと伝わってるから」




「うん…」




「ちゃんと待つけど、待たされ過ぎるのはヤダな〜」




「うっ…!早く一人前になれるよう…努めます」




俯くキミが可笑しくて笑う。




「どうしよっかな〜?」




「せ、星那〜」




「ていうか、私が立候補していい?」




「えっ!?」




ねぇ、覚えてる?
私がキミに言った最初の告白。




“じゃあ彼女に立候補していい?”




私の人生には、やっぱりキミが存在するみたい。
きっともう離れられないんだよ。
キミが好きすぎて、その愛おしさをずっと感じていたい。




いつどんな時でも私がキミに立候補する。







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