キミ、が欲しい



「ラブラブなとこ悪いんだけどさぁ〜、そろそろ帰らない?」




突然、麻衣子の声に真っ赤になる私たち。
梓もニヤニヤ笑ってる。
別々だけど2人も委員会だったんだった。




「ご、ごめん…!帰ろう…!」




思いきり冷やかされながら帰る帰り道。
笑い声が絶えないね。
長く伸びた4つの影。




「私だけがボッチって何なのよ一体!」と麻衣子が吠える。
「まぁまぁ」と慰める梓。
そのやり取りを見て笑う私たち。




並んで歩きながら、後ろで指を絡めた。






独占したいのは私も同じだよ…?




キミに決めてから、私も余裕なくなったみたい。




早くキミのモノになりたくて、




大学を卒業する前に学生結婚しちゃうなんてことは………もう少し先のお話。




私だってキミを支えていきたい。




幸せにしてあげるね?




だからこの手、離さないでね。




私の最後の人は




桜庭 晴人くん、キミだけです___









【 END 】











< 114 / 115 >

この作品をシェア

pagetop