キミ、が欲しい
「ラブラブなとこ悪いんだけどさぁ〜、そろそろ帰らない?」
突然、麻衣子の声に真っ赤になる私たち。
梓もニヤニヤ笑ってる。
別々だけど2人も委員会だったんだった。
「ご、ごめん…!帰ろう…!」
思いきり冷やかされながら帰る帰り道。
笑い声が絶えないね。
長く伸びた4つの影。
「私だけがボッチって何なのよ一体!」と麻衣子が吠える。
「まぁまぁ」と慰める梓。
そのやり取りを見て笑う私たち。
並んで歩きながら、後ろで指を絡めた。
独占したいのは私も同じだよ…?
キミに決めてから、私も余裕なくなったみたい。
早くキミのモノになりたくて、
大学を卒業する前に学生結婚しちゃうなんてことは………もう少し先のお話。
私だってキミを支えていきたい。
幸せにしてあげるね?
だからこの手、離さないでね。
私の最後の人は
桜庭 晴人くん、キミだけです___
【 END 】