キミ、が欲しい
「星那のおかげで…少しだけど自信持てたよ、ありがとう」
「えっと……どういたしまして」
急に言われて何か調子が狂う。
真っすぐな瞳に映る私は困惑顔。
妖艶な眼差しで動けないよ……
「キス…していいですか?」
「プッ、何で敬語?」
「だ、だって…恥ずかしぃ……」
まさかのハルからキス宣言。
首に手を回したらOKのサインだってわかってくれるよね。
そのまま壁側に寄せられハルからのキス。
優しいキス……深いキス……
徐々に激しくなって………
「星那」と呼ばれるたびに愛しさが増す。
求めてしまうよ……
また、ハルを困らせてしまう。
ブラウス一枚でもうっすら汗ばむ。
唇が首へと這っていく。
リボンタイを外されブラウスのボタンに手が伸びる。
ハル…?いいの…?
ここで…!?
鎖骨があらわになって目が合った。
「…つけていい?」
頑張って…言ってくれたんだと思う。
昨日までのハルじゃ考えられないセリフ。
自らの手でボタンを外して
「いいよ」と言った。
鎖骨あたりに唇が触れる。
不器用なりにつけようとするけど上手くいかないから…やっぱり押し倒してしまう私を許してね?
「ハル……こうやってつけるの」
胸板のあたりに触れたら思わず吐息がもれて…そのまま強くつけた。
その後、見よう見まねでつけてくれたハルの鎖骨キスマーク。
「これで星那は俺のもの…です」
言ったそばから赤面して顔隠してる。