キミ、が欲しい



「ふーん、この私を随分と待たせて…どんな気持ち?」



「え、いや……あの、」



首から起き上がらせたらハルの手を自分のボタンへ持っていく。



「ハルが外して…?」



「うん…」



キスを降らせながら慣れない手付きで脱がされていく。
肩まではだけて、ブラが見えた。
ダメ、まだあげない。
両手で頬を包み、額をくっつける。



「ハルの初めて……私が奪っていいんだよね?」



「……星那以外、嫌だ」



「優しくする自信ないけど、いい…?」



「うっ、お手柔らかにお願いします…」



「今まで私をお預けにしたバツだよ…」



キスで言葉を遮ったらもう一度押し倒す。
もう後戻り出来ないからね…?
首筋から胸のあたりに口づけを落としたら……意識が遠のく?




「あ……」



漏れる吐息……本当可愛いよ……



「あ……そこはちょっと……」



耳を甘噛みしながら聞く。
「このままにする?それとも、電気消す?」




「電気……消してください」



こんなに燃えて……こんなに熱くなったの初めてだよ。



「ハル………大好き」



絡んだ指先、力強く握り返す。



「あ……星那…っ」



大丈夫だよ……力抜いて……
全部、受け止めてあげる。
恥ずかしがらないで……





こんなに幸せなことないの。




私と越えてくれてありがとう。









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