【BL】年上の意地、年下の本気
「手、怪我してないか?」
「…え?」
「手だよ手!さっきすごい音したぞ…?」
「あ…手なら大丈夫ですけど……」
てっきりぶん殴ったことに対して何か言われるのかと思った。
…マスコミにバラされたらどうするんだ〜とか。
「瞬はバラさない。」
そこにあるのは、昔からの仲という決して立ち入れない信頼か。
「………バラしたところで揉み消す。」
…その時、俺は初めて結城 雅という男を敵に回すのは辞めようと思った。
まぁ敵に回す気なんて毛頭ないけど。
「結城さん」
守りたいと思うけど、守ってくれようとしてくれたり。
そんなところを見て可愛いけど年上なんだなって思ったり。
「…ん?」