【BL】年上の意地、年下の本気
「ごちそうさまでした。」
そろそろ戻らないと本気で探されたらこの人に迷惑がかかる。
今はまだいつもの逃走、くらいで抑えてられるけど。
「これ、名刺…?」
胸ポケットに入っていた白い小さな四角の紙をそっと取り出した。
“結城 雅”
名前まで綺麗なんだな…。
「この会社って……」
知らない人はいない。
CM、広告の他にも結城社長といったら…芸能界限定だったはずの結婚したい男性ランキング1位を堂々と飾った人だ……
「……マジか。」
まさかあの人を生で見れるなんて…