【BL】年上の意地、年下の本気
秘書と社長の出会いの話
「社長、お疲れ様です。」
「榎本…おつかれ〜……」
今日は特に疲れた。
それでも相変わらず疲れを顔や態度に出さないうちの完璧秘書。
最終的に俺のミスが出ないのも榎本のおかげだし…榎本いなかったら多分俺は社長じゃないだろう。
……なんてアイツに言ったら妬くだろうなぁ。
「社長、最近なんだか幸せオーラが出てます。」
騒がしい正月も明けてまた日常が帰ってきた。
相も変わらず逞真とは仲良くやって、何もかも上手くいってる……のを見透かしたように榎本は呟く。
「そ、そうか…?」
…分かりやすく動揺したのを榎本は見逃さないだろう。
「恋人と上手くいっているようですね。」
「っこ、こい、こいび、と…?!」