【BL】年上の意地、年下の本気
「…ごめん、不自然すぎた。俺実はとある会社の社長をやっててね、命令する側だから癖が抜けなくて。」
さっきあの柊達にみせた名刺を私に見せる。
“結城 雅”
会社名を見なくても名前だけで分かる。
結城社長と言えば有名だ。
イケメン社長とテレビで取り上げられてからというもの雑誌が出てそれは即完売。
社長の仕事の他に何故かモデルも頼まれたりと…何かと忙しそうだと思ってみていた。
…暗くてよく見えなかったし、まさかそんな人だとは思わなくて気が付かなかった。
「“ただいま美人秘書募集♡”…?」
名刺の裏を見ると読み上げたことが書いてあった。
「え…?!…っ小鳥遊か…!……ごめん忘れて、それなんでもないから、部下のイタズラで…!」