【BL】年上の意地、年下の本気
「じゃ、おやすみ〜」
「…おやすみなさい。」
あれからお風呂を借り、ベッドの中。
話し合いの末大人しく譲られたベッドはふかふかで眠くなる。
この時間だとバスも電車もないし結局泊まらせてもらうことにした。
“男は皆狼”と、それまた部下さんから聞いた話を私に教え、もし俺が狼になったら逃げてね。とド天然を炸裂させながら結城さんは私をベッドに寝かせた。
…天然で鈍感で甘党で、どこまでも優しくて多分ツンデレ。
でもやる時はやる人で、さっきみたいに…守ってくれる。
「…あの」
「ん?」
結城さんはソファに寝ているから少し遠くから声が聞こえる。
「秘書を募集しているって本当ですか?」
「確かに募集してるけど…俺は美人秘書に拘ってないよ?!ただ小鳥遊が勝手に………」
ブツブツとなにかを呟いている結城さんの言葉はもう入ってこなかった。