【BL】年上の意地、年下の本気


人を……同性を好きになる、ということが如何に残酷か。


応えられない俺ならば傷つけて傷つけて嫌われてしまおう。




「好きだよ、雅。」


やめてと

嫌だと、
叫ぶ幼馴染を抱いた。


無理矢理押さえつけて、好きだと呟いて。





そんな日の夜に、相も変わらず紘都に抱かれた。



















「…雅が、出ていった?」


雅のおばさん、つまり雅の母親から突然告げられた。

俺から逃げたのはわかったから理由はともかく…突然で俺も頭は回らなかった。






…向こうでまた男を好きになるのだろうか。

俺のようにズルズルと欲を満たすだけに使われてはいないだろうか。














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