【BL】年上の意地、年下の本気
逞真side
「…寒い。雷も、怖い。拗ねたし、妬いた。…………嫌いになったか?」
雷が鳴り出すと、結城さんは俺のベッドの方へ来てお腹辺りに抱きついた。
……どうしようもなく好きが溢れる。
「はぁ……」
ため息をつくと結城さんは不安そうな顔をした。
そんな顔をされると…ゾクゾクする。
前々から思ってた事だけど、結城さんは煽るのがうまい。
それも無自覚だから更に煽られてる気分。
「…俺が結城さんを嫌いになんてなりませんよ。」
顔を埋める結城さんを抱きしめると、逃げようとモゾモゾ動き出した。
このままずっと抱きしめて、離したくない。
「…好き。言葉じゃ表せないくらい、好き。…お前がいなくなったら、多分俺、死ぬ。」
「あはは、死なないでください。そんな事されたら俺も死にます」
お互い依存でも構わない。
───この愛が続くのなら。