【BL】年上の意地、年下の本気


「あの………、おーい……生きてる?」


恐る恐る肩を揺らしても返事はない。

まさか死ん…………いやいや、11月とはいえまだ凍死するレベルじゃないだろ…。



「とりあえず、ここに置いとく訳にもいかないか…」


キツ……最近全然重いものとか持たなかったから、だいぶ身体に来る。



「えーと…」



暗証番号を打ち込み、マンション内へ入り、なんとかエレベーターの中へ来た。


こんな時最上階なのがめんどくさく感じる。






「ん……」


規則正しい寝息が途切れたと思ったら、男は背中でもぞもぞしている。



< 5 / 178 >

この作品をシェア

pagetop