【BL】年上の意地、年下の本気
「んっ、あ…っ」
この人の乱れるスーツを見るのは2度目。
でもあの時とはまるで違う、俺は結城さんを抱いているから。
「ふ…っく、」
「結城さん、声我慢しないで」
下唇を噛んで、喘ぎ声を出さないようにしているけど…綺麗な唇が荒れてしまう。
「あ…っ、あ、」
求めてくるその手を絡めとり、俺の頬に当てた。
「結城さん、俺のこと…好きですか?」
「っす、き……」
酔った勢いでもいい。
好き、という一言はこんなにも俺を高揚させるから。
「…ずっと、好きですよ。結城さん」
ビクンと身体を仰け反らせ、結城さんは果てた。
そのまま疲れたのか眠ってしまったけど。
…ちょうど良かった。