【BL】年上の意地、年下の本気


「…オムライスは半熟ダメだったよな。人参…は小さく切ればいいか。」


台所を借りて、オムライスと簡単に作れる食後のデザートを作った。


「こんなもんか。」



“結城さんへ
温めて食べてください。”


書き置き、冷蔵庫に貼っとこ。





「ふぅ…」


深呼吸をすると結城さんの匂いが伝わる。

安心するいい匂い。









「暫くサヨナラだな…。」


考えるだけで狂いそうだけど、近くにいてももう手を出さないっていう自信が無い。








「…結城さん、……大好きです。」




眠っている結城さんの額に軽くキスをして、部屋を出た。













逞真side end









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