【BL】年上の意地、年下の本気
触れる度に身体がはねる程に冷たい手。
「愛してる」
飽きるほど呟かれた。
「……結城さん、好きです。」
でも今はあたたかい。
あたたかすぎて、不安になるくらいに。
───
「ん……」
不安でたまらない。
目が覚めた時のこの冷たさ。
「寒…っ」
…変な夢を見た。
酒なんかのんだからだろうけど。
「い…った…」
なんでだろう…腰が妙に痛い。
首の辺りがさっきからズキズキするし。
「な…んだ…これ……」
シャツを少しずらすと、鎖骨辺りに赤い痕がついていた。
所謂キスマーク…に見えるが蚊か何かに刺されたんだと思う。
「昨日のこと……さっぱりだ。」
小鳥遊と居酒屋に行って、小鳥遊がなにか話し出したところまでは覚えてるけど…