【BL】年上の意地、年下の本気
「社長」
「ひ、ひゃい!」
まずい…会社だった。
「あはは、しゃちょーかわい〜」
「社長、今朝からずっと気分が優れないようですが…風邪がぶり返しましたか?」
「あ…いや、そういうんじゃ…」
…男に抱かれたのが夢か現実かわからなくてぼーっとしてた。
なんて言えるか。
でもきっと、現実なんだよな…。
あのあたたかい手だけは忘れられない。
今でも鮮明に覚えてるから。
「…ご無理はなさらないように。」
「はは、榎本がさせないくせに。」
「当たり前です。」
本当に…完璧すぎる秘書過ぎて困ってる。