【BL】年上の意地、年下の本気


「しゃちょー、黒羽 逞真と知り合いでしたよね?」


…そういえば酔った日、送ってもらった時鉢合わせしたって言ってたな。

じゃあバレてるか。



「知り合いだけど…それがどうした?」


少し考えたあと小鳥遊はゆっくり携帯画面をこちらに向けた。








“やっぱり若い子っていいものね♡
特に黒羽くんは母性くすぐられるわ…。”




画面には眠っている逞真と、バスローブ姿の女の人。

ベッドの上で、乱れたシーツで。






「…しゃちょー…?大丈夫?」


「……これが、何?」


「あ…いや、しゃちょー黒羽 逞真と仲ええんなら今回の件ヤバないかな〜思て…」





「別にあいつがどうなったって知ったこっちゃない。」



…期待しすぎたのかもしれない。

俺がバカだった。







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