【BL】年上の意地、年下の本気
「結城さん、話があります。」
それは嬉しい話?それとも……
聞きたいけど、やっぱり怖い。
全部が全部いい話じゃ無いかもしれない。
「…聞きたくない。」
「聞いてください。あなたにだけは…誤解されたくない。」
ベッドに座っていると、そのまま押し倒された。
俺にだけは誤解されたくない。なんて、期待するような言葉。
「……わかった。」
俺に跨ったまま逞真は続けた。
「あれは全部篠宮さんの偽装です。…俺は眠り薬を仕込まれて寝ていただけで、問い詰めたところ何もしてなかったですし。」
偽装?
眠り薬?
何も…なかった…?
「ほん、とに…?」
「本当です。俺のこと…信じてくれますか?」
そんなの決まってる。
「信じる………っずっと、待ってたんだからな…!不安で仕方なかった…会いたかった…!」
あぁ、どうしよう。
このまま、流れに逆らわずに伝えてしまおうか?