【BL】年上の意地、年下の本気


「結城さん、話があります。」


それは嬉しい話?それとも……

聞きたいけど、やっぱり怖い。
全部が全部いい話じゃ無いかもしれない。



「…聞きたくない。」

「聞いてください。あなたにだけは…誤解されたくない。」


ベッドに座っていると、そのまま押し倒された。

俺にだけは誤解されたくない。なんて、期待するような言葉。





「……わかった。」


俺に跨ったまま逞真は続けた。




「あれは全部篠宮さんの偽装です。…俺は眠り薬を仕込まれて寝ていただけで、問い詰めたところ何もしてなかったですし。」



偽装?
眠り薬?


何も…なかった…?



「ほん、とに…?」

「本当です。俺のこと…信じてくれますか?」




そんなの決まってる。






「信じる………っずっと、待ってたんだからな…!不安で仕方なかった…会いたかった…!」


あぁ、どうしよう。
このまま、流れに逆らわずに伝えてしまおうか?


















< 91 / 178 >

この作品をシェア

pagetop