【BL】年上の意地、年下の本気


逞真side


俺の胸を叩くけど、全然痛くないところとか相変わらずだなぁって思う。

“会いたかった”なんて言われると思ってなかった。







「…多分、あの時も…酔った勢いとかじゃなくて、本心……だと思う。」


…本当にこの人以上に男を煽る天才はいるのかな。

真っ赤な顔で涙目で少し震えながら、でもしっかり俺の目を見ている。




「俺は…その……逞真のこと………好き……だと、思う。」



ハッキリしないけど、もうこれ以上を求める必要は無さそうだ。



…ていうか求めたら結城さん、3日くらい口聞いてくれなくなりそう。

それは勘弁。






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