【BL】年上の意地、年下の本気


現在の時刻16:30。



「うるさ…」


さっきからずっと電話鳴ってる。
てか寝すぎた。



「逞真…不在着信23件……?!」


速攻かけ直すとワンコール目で逞真は電話に出た。


「たく…『結城さん大丈夫ですか?!』


…落ち着け。
と心の中で冷静に突っ込んだ。


『何回かけても電話出ないし…昨日俺が抱きすぎてキツかったのかなって…』

「っうるさい!ただ寝てただけだ!」


抱きすぎて、なんて言われて昨日のことを思い出す。


…………穴があったら入りたい。




『結城さん、俺明日休み取れたんです。…てか社長からお休みいただけて。』


「…ふーん。」

あえて興味なさそうなフリ。

会いに来てくれるのかな、なんて少し期待してる。





『明日結城さんの誕生日ですよね。今日明日はお休みだとか』

「な、なんでそれを…?」


『結城さんの秘書の榎本さんに聞きました。』

連絡先交換済みかよ…。






< 96 / 178 >

この作品をシェア

pagetop