【BL】年上の意地、年下の本気
現在の時刻16:30。
「うるさ…」
さっきからずっと電話鳴ってる。
てか寝すぎた。
「逞真…不在着信23件……?!」
速攻かけ直すとワンコール目で逞真は電話に出た。
「たく…『結城さん大丈夫ですか?!』
…落ち着け。
と心の中で冷静に突っ込んだ。
『何回かけても電話出ないし…昨日俺が抱きすぎてキツかったのかなって…』
「っうるさい!ただ寝てただけだ!」
抱きすぎて、なんて言われて昨日のことを思い出す。
…………穴があったら入りたい。
『結城さん、俺明日休み取れたんです。…てか社長からお休みいただけて。』
「…ふーん。」
あえて興味なさそうなフリ。
会いに来てくれるのかな、なんて少し期待してる。
『明日結城さんの誕生日ですよね。今日明日はお休みだとか』
「な、なんでそれを…?」
『結城さんの秘書の榎本さんに聞きました。』
連絡先交換済みかよ…。