学校嫌いな雨咲さんと学校好きな灰葉くん
……性格悪いな、私。告白の返事で『ありがとう』の
一言も言えないんだから。でも、嫌いで気持ち悪くて
どうしようもないんだ。自分の体全部があいつを拒絶
しているのが分かる。本当の自分は一体どっちなんだ
ろう。愛想笑いを見せる私?それともこんなふうに嫌
なことしか言わないような中身の私?そう思うと真っ
黒なドロドロした霧のようなものが中をどんどん満た
していく。苦しい、痛い、気持ち悪い、嫌い。ぐっち
ゃぐちゃだ。