学校嫌いな雨咲さんと学校好きな灰葉くん

「うん。面白い、かも?」


「また来るんなら色々聞いてみるといいよ!じゃあまたね!」


タッタッタッと軽い足取りで零ちゃんは学校に向かっ


て行った。


私はくるっと向きを変え、ドアを閉めた。スッキリし


た感じがして、清々しい。まだまだ彼を知らない部分


が多いと思うけど、知ってみたいと思った。窓から見


える新緑が太陽に照らされ、よりいっそう鮮やかだっ


た。
< 53 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop