日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
エレベーターが最上階につくと
屋上への扉を開く。



いつもは閉まっているはずのそこは
ピッキングにより開けられている。



重い扉を開けてヘリポートにでる。



そこには、



ライフルをこちらに向けて構える
一人の男がいた。



その行動の速さにますます笑みが溢れる。



本当に久々なほど口角が上に上がっている。



「妃瀬 東華だな」



「ふふ、かの有名なアルバンデットに
名を覚えれられて居るなんてなんて光栄ね。」



「茶化すな、お前の方が有名だ。」



「そう?」



「数百年の妃瀬の歴史の中でも最年少で
妃瀬の名を襲名した三番目。


襲名した数日後には瀬の一族の一つである
天皇の血を引く宮瀬家を虐殺。


瀬の一族歴代最高峰とも言える
三人兄弟の末っ子。


蓋を開けば死の匂いに敏感な戦闘狂。」



「ふふ、随分と有名なのね。私。」



「裏の世界で瀬の一族を無視して
商売は出来ん。」



「過大評価をありがとう。」
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