日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「っ、おいおい。ここって」



「あら、知らないの?


私の行きつけ。ルッサンブルクスよ」



「は、はは
もう来れないかと思ってたぜ」



「あら?買ったことあるの?」



「一番下のランクだがな」



「そう、なら逆を買ってあげるわ」



「え?おい!」



いつもの様に扉を開ける。



カランと爽快になる鈴の音は店員が出迎える
合図となる。



「いらっしゃいませ。」



「えぇ、オーナー呼んでもらえる?」



「かしこまりました」



初めて見る顔だったのでオーナーを呼ぶ。



全く、店長だったら楽なのに。



「ほっほっほ!お久しぶりですな
妃瀬 東華様。」



「えぇ、久しぶりねルッサル」



「ほっほっ、その名で呼んでくれる方も
もう少なくなって来ましたなー」



「そうね、この間彼は亡くなったものね」



「えぇ、悲しいことです。


さっさ!悲しんでいてもスーツは売れません
ご希望の商品をお聞きします。」



「ふふ、大した商売根性だわ」



「お褒めいただきありがとうこざいます。」
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