日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
4年前。



おじい様と買い物にでかけているときに
襲撃された。



相手は1人、それ対して大人4人はいた
妃瀬のボディガードは突破された。



左の脇腹に大きな刺傷。



ナイフだったのが幸いし内蔵が傷つく事は
無かったが一歩間違えばおじい様だった。



今でも彼のことは覚えている。



いい目をした、綺麗な男児だった。



カチャン!



腕や腰を採寸されていると
後ろから何か落とす音がする。



「も、申し訳ございません!」



一人のスタッフが私の上着からスマホを
落としたのだ。



敵、では無い。



「申し訳ございません東華。
今に処罰を」



瑞葉が頭を下げる。



着いてきていた冴香が銃を構えている。



「いい、大丈夫だ。


そっちは別段大事な方ではない。」



「ありがとうございます。」



「許す変わりに瑞葉が直しておいてくれ。


彼女じゃ、手が震えてまた落としそうだ。」



ふふふ。



そう言って笑うと私に慣れている
年配の女性達が笑う。
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