日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
全ての採寸を終わらせた私は
最初の部屋に戻る。



そこには、心底疲れた様子の正信と
楽しそうなルッサルがいた。



「あら少しはマシになったじゃない」



か目にかかってい髪型をオールバックにし
ピシッと着込んだスーツは栄えている。



「良かったわね。スーツに着られなくて」



「うるへー」



「ほっほっほっ、元がいいので
張り切りましたよ」



「あら良かったじゃない正信」



「そのせいで何十着着せられたか」



「いやー、決まるものが無くてですな」



「どれも一緒だろ」



「とんでもない!!!
スーツとは一つ一つ職人が作った事で
それぞれの表情が違います!


一つ一つ合った主人がおり」



ペラペラと喋り続けるルッサルを無視して
正信に近寄る。



「お世辞なしで似合ってるわ」



「ありがとう」



「ルッサル。これを1着と
2着はオーダーメイドでよろしく」



「かしこまりました」



「帰るわよ」



「へいへい、」
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