日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「なんつーデカさ。」



「家族の中でいちばん狭いわよ」



「うそ、だろ。」



妃瀬 東華の家に着き、門の前で車からおりる。



The、和風の家元って感じ。



大きな木の門でく広い敷地ぐるりと囲んでいる。



その門から入ると100メートル近くの
日本の木々の並木道が続き
デカい玄関が現れる。



部屋も何棟かに別れており正直私の
部下だけではめっちゃ部屋余る。



ちゃんと池もあって、鯉も飼ってあるし
花見のできる桜の木ももみじの木もある。



枯山水も毎日模様が変わるし
部屋も隅々まで掃除が行き届いている。



うん、自分の部下ながらさすがだ。



「まじかよ。俺迷子なるわ」



「なったら誰かに聞きなさい」



「おう」



「冴香。正信を渉の部屋の横へ」



「はい」



「渉?」



「私が一から仕込んだ子よ。
頼りなさい」



「分かった。」



「部屋に言って荷物置いたら私の部屋まで」



「おう」
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