日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「アホなの?


私たちは至極真っ当に仲はいいわよ」



「は?ならなんで妃瀬を信じねぇんだよ」



「信じれないのは妃瀬ではなく
瀬の一族。あと、妃瀬組。」



「2つともおまえの部下になるだろう」



「えぇ、まぁね。


でも、アホもいるのよ。」



「アホって。」



「おじい様が面白がって7年も見逃すから
調子乗って今じゃウハウハ野郎よ」



「なんでまた?」



「その方が面白いからですって」



「お、面白い?」



「組織の中に1匹でも噛み付こうとする
犬がいたなら、


そいつを放し飼いにして好き勝手させて
数年後に殺す。


地位が高ければ高いほど周りの部下は
次は自分が殺されるかもしれない
という恐怖にかられ従う様になる。


だから、放し飼いは必要なのよ」



「.....それは、帝王学か?」



「さぁ?
言うなら妃瀬学じゃない?」



「お前らがとんでもない鬼畜って事は
よーく分かったぜ」



「ふふ、裏切らないでね子犬ちゃん」
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