日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「は、丁寧に買ってくれて
可愛がってくれたらな」



「ふふ、働きしだいよ」



「へーへー、駄犬にはなりませんよ」



「ふふ、それでいいわ。」



パンパンと東華が手を叩く。



ん?なんだ?



障子が開いて丁寧に頭をさげる子供が1人。



「私の今贔屓にしている幼犬の葉那(ような)よ


行動は常にその子と共にしなさい」



葉那と呼ばれた少女はキレイな黒髪に
ぱっちりとした二重



うん、どこをどう見ても俺と居たら
おれが犯罪者。



「捕まるじゃん俺!!!」



「親子よ」



「似てねぇ!!!」



「葉那、この男は誰?」



「はい、私のパパでございます」



ぱ、パパ.....



う、感動!!



「よし、躾は聞いてるわ」



「うるせぇ!!!
お前が仕込んだとしても嬉しよ!!」



「いい?端から端まで探りなさい。」



バンと置かれる紙束には様々な人間の情報が
事細かに書いてある。



「あなた達の調べる人数は4人。



いい事、絶対に情報を持ち帰りなさい。



バレたら死を選ぶのでは無く逃亡を」
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