日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
て、え?


あれ?



みんなそんなに固まらないでよ。



「と、桃華ちゃん?
俺たち、そ、そんなに頼りないかな?」



若干涙目になりながら祐くんが
聞いてくる。



え!?なんで涙目!?



「ち、違うよ!!!」



「じゃ、じゃあ、なんで喧嘩なんか」



「おー、すげー、悠月が完全に固まってんぞ」
「(コンコン)反応しない。
本物の銅像のようだ。」
「......しねーな、」
「あれ?いつもは、戻る」
「そんだけショッキングな事なんだろう」



えぇ!?!?そんなに!?



「いや、みんな喧嘩してるのをみて、
元有段者の血が騒ぐというかなんとか」



「うぇぇぇえー!!!????
桃華ちゃん有段者なの!?!?」



「え、うん。」



「なんの!?!?」



「えーと、空手と柔道と少林寺拳法と
えーと、あと、なんだっけ?」



「そんなに!?」



「うん。


護身用に習ってたけど全部黒帯行ったよ!」



ぐっ!と親指を立てると全員放心していた。
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