日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「.....うん。」



「寂しい、ね」



近くにあった石を蹴ると



遠くに離れていく。



「覚えてるか?


あの遊具で俺は桃華に泣かされたし、
あの遊具で俺は桃華を泣かした。」



「あれは痛かった!!」



「はは!ごめんって!


この川で水遊びもしたし
魚も取って2人で育てた!」



「結局は近所の黒猫ネッチーに
食べられちゃったけどね」



「蓋を開けてた桃華が悪い!」



「開けてても逃げないって言ったの渉だよ!」



「家の中でって事だよ!」



「聞いてない!」



「そんなん覚えてねーよ!?!?」



あ、確かに。



ぷ、はははは!



2人同時に笑いだした笑いは
さらに話に花を咲かせる。



「あの近所のおじいちゃんは....」



「あの同級生は...」



「あそこの駄菓子屋さんは....」



「あの先生は今...」



日が沈んでも話は止まらない。
< 150 / 299 >

この作品をシェア

pagetop