日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
残り1人を倒して夏美に駆け寄る。



「大丈夫!?」



「桃華。
ごめんなさい。迷惑を。」



「うんん、全然!
むしろストレス発散よ!!」



「はは!何それ。」



「っ!!桃華!!!」



っ!後ろ!!



振り向きざまに後ろを殴る。



っ!塞がれた!!



「おやおや、お転婆ですね」



スーツの男が笑いながら手首を掴む。



しまった!!



そのまま窓から投げ捨てられる。



「桃華!!!」



っ!やばい!!



っ、え?



体が勝手に反応して綺麗に着地する。



え、なんで?



「さすがの反射神経ですね。」



っ、



そんなことの前に、この男だ。



空手とか、どうのこうの言ってるだんじゃない



この人は、強い。



グッと構えを作る。



「さすが、黒田家の娘です。」



「私は一ノ瀬よ。誰かと間違ってない?」



「いいえ、あってますよ、


黒田 桃華さん。」



黒田、くろだ?
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